私が正門担になった夏の話②
バイト先の末澤担の後輩にそそのかされて(え)取ってしまった、いや、取れてしまった初のAぇの公演、初の遠征、ジャニーズのライブ、舞台では初の1人参戦。
迎えた凱旋滋賀公演の日、9月6日。
私のメンタルはボロボロだった。なぜか。
錦戸亮の脱退&退所の発表である。
それは9月3日の十五祭オーラスを観て、存分に楽しんで、少しの違和感を感じつつもto be continuedの文字を信じ、6人の未来を感じた私にはとても受け入れられなかった事実だった。
あの時の無限大を会場のみんなで歌ったのが最後だったなんて。とにかく感情がついていかなかった。
私、マルちゃんと亮ちゃんの通称「ほほえみ」コンビが大好きだったのに。
GR8ESTで見た亮ちゃんはなんだったんだろう?
あの時ヨコ担の友達と、「正直ツアー終わってからどうなるかね。亮ちゃん燃え尽きなければいいけど」と話していたことが本当になってしまった。
じゃあ必死に再構築した歌割りはどうなるんだろう?
色々なことが頭をグルグル回ってとにかく心が重かった。
そんなメンタルでとてもAぇの公演を楽しめる自信がなかったし、そもそもこんな状態で行くのは彼らに失礼だとさえ思っていた。だから、新幹線こだまが米原について普通電車に乗り換えて、どんどん文プラへ近く度にどんどん私の心は曇っていった。
会場の最寄駅についてシャトルバスを待っている間に集まってくるAぇ担。みんなグッズのTシャツを思い思いの参戦服と合わせて着てとてもキラキラしてて、こんな私が行ってもいいのかという思いが募るばかりだった。今でもあんなに冴えない顔の女がよくあそこにいられたと思う。
会場入って、四方から聞こえるAぇ担みんなの嬉しそうな声と、テンポよく聞こえてくる関西弁。
「ああ、アウェーだな。どうしよ。」
席についてビックリ。
「え、二階席ていうし結構後ろだと思ってたら、二階席の一列目じゃん・・・!めっちゃ見やすいじゃん・・・てかAぇの見られたらどうしよう」(私は遠くからそっと見ていたい、本人たちの視界に一切入りたくないオタクなのです)
色々と心がかき乱されつつ始まった公演。ちゃんと楽しめるか自信がなかった公演。
そんな心配は杞憂だった。
幕開いて、急に始まったFirebird。バキバキに踊る6人の生のパフォーマンスに度肝を抜かれた。
どこまでが台本通りかわからないアドリブ合戦。息ぴったりな掛け合い。
気付いたら私は笑っていた。爆笑していた。
そしてなにより、「今この瞬間6人でステージに立てて嬉しくてしょうがない」と言わんばかりのキラキラした笑顔。
荒削りだけど、直球で伝わってくるアツい思いが乗ったバンド演奏。
リアルすぎるくらいの感情が伝わってくる、こじけん&まさやの「ボクブルース」と「神様のバカヤロー」
そして不安定な将来だけど、この瞬間を一生懸命楽しみ、きっとこの先これを糧にしていくんだろうなといった覚悟の顔。
宮崎P改めヨコの一人一人へのメッセージ。
私は泣いていた。7人、いや、もっというと8人、そして6人の未来を信じていた、そしてもうそれは叶わないエイトの姿と重なった。
ド平日でお世辞にもいいとは言えないアクセスの会場。唯一届いた小さな花束はプロデューサーのヨコ宛。
でも、そんなの跳ね返すくらいこんなにキラキラ楽しそうな、今まさに青春の真っ只中のAぇの6人を今応援しないでいつ応援する!
こうして私はAぇ担になった。
前に「推すなら正門くんかな〜」と呑気に言っていた私は生の彼に、彼の沼にぶち込まれた。
どこに惹かれたか、それは言葉では説明できない。けど、強いていうなら、一歩引いたところからみんなを見守ってるその広い心と、たまにでる(最近は出っぱなし)ぽやぽやしたところだろうか。あぁ、みんなを信頼してるからこそ出るぽやなんだろうな。と思う。
正門担とはいったものの、同じくらい五人が好きだ。いわゆる正門寄りの箱推しといったところだろうか。決めらんないよ、だってみんな魅力的だもん。
最後に、ボクブルースの歌詞から好きな部分を引用して終わりにしたいと思う。